古民家の宿 宰嘉庵

宿泊施設という特性上、お客様が実際の空間を体験できるのは宿泊当日となり、それまでは館内情報を写真や図面などでしかお伝えできませんでした。特に私たちが運営する宿泊施設は、京町家を改装した建物など、一般的なホテルと比べて空間構成が独特で、廊下や部屋のつながり方などが写真だけでは十分にイメージしにくいという課題がありました。
そのため、宿泊前にお客様に空間の全体像をしっかりお伝えし、安心感や期待感を高める方法を模索していました。

ミセルバを導入したことで、宿泊前のお客様に館内の雰囲気や空間構成を事前に把握していただけるようになり、スタッフの問い合わせ対応の手間が大きく減りました。
特に奥行きのある京町家を改装した「古民家の宿 宰嘉庵」では、写真や館内図だけでは伝わりにくい空間構成を直感的に理解していただけるようになったと感じています。

結果として、ゲストの安心感や期待感が高まり、予約前後のやり取りもスムーズになりました。
ミセルバを使った館内説明に対し、「地方の小規模宿でこうした技術を導入していること」に驚きと好意的な反応を示す宿泊客の方もおり、宿泊施設の取り組み姿勢として前向きな印象を持ってもらえているのはありがたいなと感じています。

今後はインバウンドのお客様に向けたPRの場で積極的に活用していきたいと考えています。
特に、京町家など日本特有の建物に馴染みのない海外のお客様に対して、写真や文章だけでは伝わりにくい空間構成や宿の魅力を直感的に理解していただく手段として有効だと感じています。